ルンタへの旅 13

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力に頼るより非暴力の方がよほど現実的だ。それがダライ・ラマ法王の信念だが、かつてチベットは流血の武装闘争を行ったことがある。しかし、この武力闘争は法王が指示したわけではない。法王は16歳で政治的な指導者になって以来(2011年まで)、一貫して非暴力主義を貫いている。
「チュシガントク」というゲリラ組織があった。彼らはネパールのムスタンを拠点に法王のインド亡命後も中国軍と死闘を繰り広げた。武器を援助したのはCIA。訓練の一部はサイパンや沖縄などの米軍基地で行われた。
しかし70年代に入りアメリカと中国の正常化が進むと、ゲリラへの援助は突然停止された。チベットはまたしても国際社会から見捨てられたのだ。ダライ・ラマ法王からも戦いをやめるよう命じられ、チュシガントクの戦士たちは悲嘆にくれた。その時の思いを元ゲリラのひとりが語ってくれた。
「ダライ・ラマ法王の命令に従わなかったら、この世ばかりか来世でも罪を負わなければなりません。戦いたいという思いと法王の命令にはさまれ、多くの仲間が水に飛び込んだり首を吊ったりして自ら命を断ちました」(...つづく)
(写真は1989年12月10日放送のTBS「報道特集」より)

映画「ルンタ」公式ツイッター @eiga_lungta
池谷薫ツイッター @ikeya_kaoru


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