ルンタへの旅 14

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1966年から10年間つづいた文化大革命はチベットの伝統文化と信仰生活を完膚なきまでに叩きつぶした。チベット全土に6千を数えた僧院は、そのほとんどが破壊され、僧侶・尼僧の多くが強制的に還俗させられた。現在もつづくチベット人の抵抗は、このときの悲痛な記憶と底流でつながっている。
文革が終わり80年代に入ると、チベットにも一時的ではあるが開放的な雰囲気が流れた。先代のパンチェン・ラマ10世の奔走により、文革中廃止されていたチベット語教育が復活。破壊された僧院の再建も許され、新しく僧侶になる者も急増した。
この時期、ダライ・ラマ法王は調査のためチベットに使節団を派遣。各地のチベット人から熱狂的な歓迎を受けた。その熱狂ぶりは、それを見て慌てた中国側が使節団の滞在日程を短縮したほどだったという。
しかし、「チベットの春」は長続きしなかった。80年代後半、ラサの三大僧院の僧侶たちがチベット独立を求めて平和的デモを行うと、中国当局はこれを武力で弾圧。多くの命が奪われた。その後90年代半ばまでデモは続くが、ほとんどの参加者たちは、逮捕された後...、刑務所で厳しい拷問を受けた。
(写真は使節団の訪問を歓迎するチベットの民衆。1989年12月10日放送のTBS「報道特集」より)

映画「ルンタ」公式ツイッター @eiga_lungta
池谷薫ツイッター @ikeya_kaoru


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