ルンタへの旅 8

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ムスリーを後にした僕らは、チベット亡命政府が置かれたインド北部の町ダラムサラに向かった。ダライ・ラマ14世テンジン・ギャンツォ。いよいよ、その人にお目にかかるのだ。
植民地時代、イギリス人の避暑地だったというダラムサラは、標高1800メートル。間近に雪山を望む美しい高原の町だ。ここには取材当時8000人ほどのチベット人が暮らしていたが、亡命から30年経っても、彼らの多くは粗末なバラック小屋に住んでいた。ここでの暮らしは一時的な避難に過ぎず、いつかチベットに帰れると考えていたからだ。
ダライ・ラマ法王への単独インタビューは法王が普段お住まいのパレスで行われた。パレスといっても簡素な佇まいで、かつてお住まいになっていたラサのポタラ宮とは比べものにならない。質素を旨とする法王の人柄を表しているのだろう。常日頃から法王は「我々は難民だから飾りはいらない」と周囲を戒めているという。
ノーベル平和賞を受賞する前の法王は、今のように忙しくはなかったので、我々の番組のために3日間も時間を割いてくださった。インタビュアーはTBS報道特集の番組キ...ャスター・小川邦雄さん。バンコク特派員も経験されたアジア事情に詳しいベテラン記者である。(つづく)
(写真は単独インタビューでのダライ・ラマ法王と小川キャスター)

映画「ルンタ」公式ツイッター @eiga_lungta
池谷薫ツイッター @ikeya_kaoru


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