ルンタへの旅 2

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    写真を整理していて驚いたのだが、ラダックの一枚にしっかりと「ルンタ」が写っているではないか。すべての願いを叶える如意宝珠を背中に背負い、天空を翔け、人々の願いを仏神のもとに届けるという“ルンタ(風の馬)”。もちろん当時の僕は、それが何を意味するのかまるでわかっていなかった。
    話を昨日のつづきに戻そう。当時ラダックへ行くにはデリーから列車でジャンム・カシミール州の州都スリナガルへ行き、そこからバスでさらに2日かけて行くしかなかった。普通なら途中の宿場で1泊するのだが、僕らを乗せたバスは倒れた巨木に道を塞がれ、あわれ立ち往生。結局、車内で1泊するはめになった。季節は11月。外は雪が舞っている。なのにインドのバスは窓が閉まらない。僕はいっぺんに風邪をひいてしまった。そんなことはお構いなしに、翌日バスはどんどん高度を上げて行く。途中4000メートル前後の峠を2つ越えた。夕方、ようやくバスはラダックの中心都市レーに到着したが、僕の体調は最悪だった。どうやら高山病にかかってしまったようなのだ。高山病の症状はいろいろあるが、その時の僕はこれまで体験したことのない激しい頭痛に襲われた。一歩足を踏み出すたびにハンマーで殴られたような鋭い痛みが走る。僕はバスターミナルのベンチにうずくまり、一歩も動けなくなってしまった。(つづく)
    (写真はラダックで撮影したルンタと僕が乗ったバス)

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